問題の読解と読書量(その1)

出題作品を読んでいても

国語の読解問題は正解を1つにするため、答えの字数や語句を指定したりするなど設問に様々な工夫がなされています。また、正解の根拠は出題されている文章にしかないという作問上の大原則もあるため、たまたま出題作品を読んでいたとしても、問題を解く上でそのことが必ずしも役に立たつとは限らないばかりか、小説などでは全体の内容を知っていることがマイナスに作用する場合さえあります。問題に使用される文章は作品のごく一部にすぎませんが、問題ではその短い中でもさらに文章を削ったりすることもあるのですから、作品と問題は別物という割り切りが必要なのかもしれません。悲しいことに、ふつうに文章を読むことと、国語の問題を解くための文章の読み方では、その読み方に大きなちがいがあるようです。

次回に続く

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