【塾の見解】 中2生物 記述問題

理科は内容が問われる

分散して掲載していた『中2生物 記述問題』を一括して掲載しました。

一問一答式の問題は基本事項の用語等を押さえるための演習問題としては有効なのですが、理科の場合にはその内容を問われるケースが多くなることから、用語の意味や実験・観察についての説明問題を意識した学習に取り組む必要があります。理科の学習は暗記ではなく内容の十分な理解が大切になります。

中2生物の記述問題の主な問題について掲載してみますので教科書等を参考にして説明にチャレンジして下さい。

 

  1. ①細胞を観察するときに使用する染色液は何か。②染色液を使用する目的は何か。
  2. 細胞壁はどのようなことに役立っているか。
  3. 組織とは何か。
  4. 器官とは何か。
  5. 液体が入った試験管を加熱するときの注意事項を2点答えよ。
  6. だ液とデンプンが入った試験管をあたためるとき40℃の湯を使うのはなぜか。
  7. デンプンの有無はどのようにして調べるか。
  8. 麦芽糖などの糖分の有無はどのようにして調べるか。
  9. 消化酵素のはたらきは何か。
  10. 食物に含まれる有機物のうち①炭水化物、②タンパク質、③脂肪の主なはたらきを答えよ。
  11. 食物に含まれる無機物の主なはたらきを2点答えよ。
  12. 胆汁について説明せよ(2つ)。
  13. 小腸にあるひだや柔毛はどのようなことに役立っているか。
  14. 小腸で吸収されたブドウ糖はどのように貯蔵、運搬されるか。
  15. 一般に肉食動物よりも草食動物の方が消化管が長いのはなぜか。
  16. 肺の中にあるたくさんの肺胞はどのようなことに役立っているか。
  17. ①動脈血と、②静脈血について説明せよ。
  18. 細胞による呼吸について説明せよ。
  19. ①動脈と、②静脈について説明せよ。
  20. ①肺動脈と、②肺静脈について説明せよ。
  21. ①赤血球、②白血球、③血小板、④血しょうについて、それぞれのはたらきを答えよ。
  22. ヘモグロビンについて説明せよ。

 

【解答例】

『中2生物 記述問題』の解答例です。解答例を丸暗記するのではなく、その内容をよく理解し自分の表現で説明できるようにしましょう。

  1. ①細胞を観察するときに使用する染色液は何か。②染色液を使用する目的は何か。

①酢酸オルセインまたは酢酸カーミン

②核などに色をつけて細胞を観察しやすくするため。

  1. 細胞壁はどのようなことに役立っているか。

細胞の形を維持し、植物のからだを支える。

  1. 組織とは何か。

形やはたらきが同じ細胞が集まってつくられるもの。

  1. 器官とは何か。

いくつかの種類の組織が集まって1つのまとまった形をもち、特定のはたらきをする部分。

  1. 液体が入った試験管を加熱するときの注意事項を2点答えよ。

突沸を防ぐために沸騰石を入れる。

液の量は4分の1以下にし、試験管の口を人に向けない。

  1. だ液とデンプンが入った試験管をあたためるとき40℃の湯を使うのはなぜか。

消化酵素はヒトの体温に近い温度でよくはたらくから。

  1. デンプンの有無はどのようにして調べるか。

ヨウ素液を加えて青紫色になればデンプンがあり、色が変化しなければデンプンがない。

  1. 麦芽糖などの糖分の有無はどのようにして調べるか。

ベネジクト液を加えて加熱し赤褐色の沈殿が生じれば糖分があり、変化しなければ糖分がない。

  1. 消化酵素のはたらきは何か。

食物を分解して吸収されやすい物質にする。

  1. 食物に含まれる有機物のうち①炭水化物、②タンパク質、③脂肪の主なはたらきを答えよ。

①エネルギーのもとになる  ②からだをつくる  ③エネルギーのもとになる

  1. 食物に含まれる無機物の主なはたらきを2点答えよ。

骨や血液の成分となる。

からだの調子を整える。

  1. 胆汁について説明せよ(2つ)。

肝臓でつくられて胆のうに運ばれる。

消化酵素は含まないが脂肪の分解を助けるはたらきがある。

  1. 小腸にあるひだや柔毛はどのようなことに役立っているか。

小腸の表面積が非常に大きくなり、効率よく養分を吸収することができる。

  1. 小腸で吸収されたブドウ糖はどのように貯蔵、運搬されるか。

一部がグリコーゲンに変えられて肝臓に貯蔵され、必要に応じてブドウ糖に分解されて血管を通って全身の細胞に運ばれる。

  1. 一般に肉食動物よりも草食動物の方が消化管が長いのはなぜか。

肉よりも植物の方が消化に時間がかかるため。

  1. 肺の中にあるたくさんの肺胞はどのようなことに役立っているか。

空気にふれる表面積が大きくなっているため、効率よく酸素と二酸化炭素の交換ができる。

  1. ①動脈血と、②静脈血について説明せよ。

①酸素を多く含む血液

②二酸化炭素を多く含む血液

  1. 細胞による呼吸について説明せよ。

生物の細胞内で、酸素を使ってブドウ糖などの栄養分から活動のためのエネルギーをとり出すはたらきで、このとき二酸化炭素と水ができる。

【注】光合成と逆の流れになっている。

  1. ①動脈と、②静脈について説明せよ。

①心臓から送り出される血液が流れる血管で、強い圧力に耐えられるように壁が厚い。

②心臓へもどってくる血液が流れる血管で、ところどころに逆流を防ぐための弁がある。

  1. ①肺動脈と、②肺静脈について説明せよ。

①右心室から肺に向かって静脈血が流れる動脈。

②肺から左心房へ向かって動脈血が流れる静脈。

  1. ①赤血球、②白血球、③血小板、④血しょうについて、それぞれのはたらきを答えよ。

①酸素を運ぶ。

②細菌などの異物を分解する。

③出血した血液を固める。

④血管からしみ出して組織液となり養分や不要な物質などを運ぶ。

  1. ヘモグロビンについて説明せよ。

赤血球中に含まれ、酸素が多いところ(肺)では酸素と結びつき、酸素が少ないところ(全身)では酸素をはなす性質がある。