180人でインカ帝国を征服

コロンブスが新大陸(実は西インド諸島)を発見したのが1492年。それから40年後、南アメリカ大陸の現在のペルーを中心とした地域を支配していたインカ帝国を征服したのはフランシスコ・ピサロ率いるスペイン軍です。新航路が発見されたばかりの頃ですから大艦隊で乗り込んだわけでもなく、それほどの大軍ではなかった(180人)といわれていますが、正にその時歴史が動いてしまったのです。実は16世紀当時のインカでは当地に文明と繁栄をもたらしたのは、あごに髭のある白人の神で、遠い昔にその神が海の彼方に去るとき『必ず戻ってくる』と約束したと信じられていたのです。このセリフ、ターミネーターなら I’ll be back. マッカーサーだったら I shall return. と言うところなのでしょうか。とにかく髭の濃い白人(スペイン人)はインカ人にとって神様みたいなものですから、恐れ多くて抵抗などとんでもないことだったのかもしれません。